2012年3月18日日曜日

英英辞典のよさ

皆さんは英英辞典を使ったことがあるでしょうか。私が普段使っている英英辞典のご紹介をしようと思います。

「英英辞典で単語を引いたら余計分からなくなる」と感じている方もいるのではないでしょうか。確かに英英辞典には日本語が一切書いてありませんが、3000単語程度知っていて、中学レベルの英語力があれば、十分英英辞典を使いこなすことができます。

私は以前ブログで「ジーニアス英和辞典」をお薦めしました。この辞書は日本人の英語学習者に最適だと思いますが,この世の中に完璧な辞書は存在しません。各辞書に短所と長所があります。

厳密に言えば、「ジーニアス英和辞典」に単語の意味は書いてありません。この辞書に書いてあるのは、日本語の訳語です。「日本語で言えば、これが近いのではないか」という訳語を載せているのです。

日本語の新聞を読んでいて、知らない言葉が出てきた時に、わざわざ和英辞典で意味を確認する人はいないと思います。私だったら、国語辞典で調べます。

英英辞典は英単語の意味を分かりやすく簡単な言い回しで説明してある辞書です。busという単語を「ジーニアス英和辞典」と「Collins Cobuild Advanced Dictionary」で調べてみます。「ジーニアス英和辞典」には、「バス」と書いてあります。これはもちろん意味ではありません。「Collins Cobuild Advanced Dictionary」にはこう定義されています。「A bus is a large motor vehicle which carries passengers from one place to another. Buses drive along particular routes, and you have to pay when you travel in them.」こう書いてあれば、中学レベルの文法力のある方なら、十分理解できると思います。

「ジーニアス英和辞典」で単語を引いた時に,「こんな言い回しをするかな」と思うことがたまにあります。こんな時は英英辞典の方が逆にわかりやすいことがあります。

英語を読んだり聞いたりした時に、英語のまま理解できれば最高ですね。普段から英英辞典にも慣れ,英語を英語のまま理解する訓練をしてみるのはどうでしょうか。




2012年3月15日木曜日

「先生」は差別用語

私は10年以上英語講師として仕事をしており、4〜5年前までは「先生」と呼ばれることに違和感はありませんでしたが、あることがきっかけになり、「先生は差別用語」だと思うようになりました。

私は数年前まで企業でよく通訳の仕事もしていました。ある企業で私を「栗原君」と呼ぶ人がいました。「栗原君」と呼ばれることは構わないのですが、英語を教える時は「先生」と呼ばれ、精密機械の専門用語を覚えて同時通訳をする時は「栗原君」と呼ばれることに納得できませんでした。

この世の中は様々な職業に就いている人がいるからこそ成り立つのであり、職業によって「先生」と呼ばれたり、呼ばれなかったりするのは差別だと思うようになりました。

私は英語を教えることで生活しています。私は自営業者の一人にすぎません。私は受講者から料金をいただき、その料金に従ってサービスを提供しているだけです。よって私と受講者は対等な立場です。受講者が講師を「先生」と呼ぶ必要は全くありません。

近所の小中学校が地元住民のために発行した便りが、定期的に回覧板とともにまわってきます。この便りを読むと、教職員に「先生」という敬称が付いていました。「本校の教職員を先生と呼びなさい」と近隣の住民に呼びかけているように見え、私はこのことを地元の小中学校に抗議しました。以前近所の中学の校長はHPに、「保護者や地域の皆様の協力をいただきながら、信頼される学校づくりに尽力」と書いていましたが、私は佐野市民として、非常に残念に思います。

「教師は先生と呼ばれて当たり前」という考えを持っているから、地元住民向けの便りにも「先生」という敬称を付けて、間違いだと気がつかないのです。「先生」と呼ばれて、恥をかくことはあっても、得をすることはありません。「先生」とは人間として大切な常識と謙虚さを失わせてしまう危険な言葉です。

教育現場では、生徒に「〇〇校長」・「〇〇教頭」・「〇〇教諭」と呼ばせるのが適切だと思います。生徒に一律で「先生」と呼ばせるのではなく、「組織には様々な役職に就く人がいるからこそ成り立っている」と教えることも大切です。

「校長先生」や「教頭先生」など、役職名に「先生」という敬称を付けることは、文法的にも間違っています。例えば 佐野市民が市長に「岡部市長」と呼びかけたら失礼でしょうか。市民は市長を「岡部市長先生」と呼ばなければいけないのでしょうか。

教師が生徒に「私たちのことは先生と呼びなさい。それ以外の職業に就く人はさん付けでいい」と指導することは決して正しい教育ではありません。こんな教育をしたら、他の職業に従事する人に失礼です。教師は「様々な職業に従事している人がいるからこそ、この世の中は成り立っている」と教えるべきです。「自分を先生と呼ぶように」と生徒に仕向けることは、教師の傲慢です。「実るほど首を垂れる稲穂かな」という名言があります。教育者こそ「先生」と呼ばれてはいけないのです。「先生」と呼ばれることに生き甲斐を感じている人は、即刻辞職すべきです。

警察白書によると、東日本大震災の際、殉職した警察官は25人で、行方不明の警察官は5人だそうです。警察官は「おまわりさん」と呼ばれることはあっても、「先生」と呼ばれることはありません。教師になれば、1年目から「先生」と呼ばれます。一般企業であれば、新入社員が「先生」と呼ばれることはありえません。市民の安全を守るため、命がけで職務を遂行する警察官は「先生」と呼ばれず、何も分からない新米教師は「先生」と呼ばれることが理解できません。社会人1年目から「先生」と呼ばれたら、彼らの人生を狂わせてしまうことにもなりかねません。大学を卒業してすぐに教師になるのではなく、数年一般企業に勤めるべきです。

私は英語講師なので、できるだけ日本語の新聞と英字新聞を読むように心がけています。英字新聞を読むと、まだまだ知らない単語が多いことを痛感します。私もまだまだ英語を勉強する立場です。教師の仕事は「生徒に真摯に学び続ける姿を見せること」だと思います。

私は特に初めて会う方に、「私を先生と呼ばないでください」とお願いしますが、今でも私を「先生」と呼ぶ人がいるのは事実です。私は他の人を「先生」と呼ぶのも嫌いで、自分が「先生」と呼ばれるのも嫌いです。「先生」という言葉は死語になればいいと思います。私の名前は「先生」ではありません。「栗原さん」か「直樹さん」と呼ばれた方が、ずっと嬉しいのです。私は受講者と対等な立場でいたいのです。




TOEICの個別指導

佐野市内にお住まいの方でも、TOEICを受ける方はいるはずです。

私は企業でTOEICの講座をこれまでに10年以上教えてきました。受講者からよく聞く話は、「全然点が上がらない」、「勉強のやり方が分からない」などです。

企業でTOEICの講座を担当する時でも、最初はToeicの問題集は使いません。TOEICの問題集を使う前に,中学レベルの文法の基礎が大切だと考え,中学生用の文法の基礎の問題集から始めます。中学レベルの基礎力がない方が、TOEICの問題集から始めたら、英語嫌いになるだけです。

TOEICを受ける方に適切だと思う中学レベルの問題集は、「くわしい英文法中学1〜3年」(文英堂)です。この問題集とジーニアス英和辞典(大修館書店)が最適です。「ジーニス英和辞典」の使い方も説明します。

「くわしい英文法中学1〜3年」をまずやってから、Toeicの問題集に進むのが理想です。TOEICの問題集に入ると,中学レベルの基礎が大切だということがきっと分かっていただけると思います。

TOEICは全部で7つのパートから成り立っており、各パートで点を上げるためのこつを説明します。

私は現在自宅で小学生から社会人まで教えていますが、Toeicを希望の方でも他の方と同じで、自宅で教えた場合のプライベート料金は90分で4000円です。

TOEICの個別指導をご希望の方には、「くわしい英文法中学1〜3年」をサービスします。是非ご連絡ください。

2012年3月14日水曜日

有名な個別指導塾は本当に得なのか

先日ある個別指導を売りにする塾のちらしを見ました。

このちらしにはこう書いてあります。「講師は複数の生徒を担当し、順番に見ていきます。そうすることで、生徒が一人になって、自分の力で考える時間が生まれるからです。」

確かにこの広告が言うことに一理ありますが、本当の理由は「1対1で教えたら採算が合わないから」ではないでしょうか。

この個別指導の塾で、週1回90分の授業を月に4回受けた場合の授業料が16000円だったとします。1回90分の授業を受けて,4000円という計算になりますが、講師が同時に3人掛け持ちだったとしたら、30分の授業に4000円払っていることになります。90分の授業のうち、実際に指導を受けるのは30分で,「自分の力で考える時間」が60分もあることになります。

私が自宅で教えた場合のプライベート料金は90分で4000円です。親子で一緒に受講する方はいますが、同じ時間に全く関係のない方を掛け持ちで教えることは絶対にありません。

2012年2月25日土曜日

16000円/月で360分の完全個別指導

私が自宅で教える場合、90分のプライベートレッスンで、1回あたり4000円いただいています。

親子で一緒にプライベートレッスンを受ける方はいますが、同じ時間に関係のない方を掛け持ちで教えることは絶対にありません。

プライベートレッスンの場合、5回毎にお支払いをお願いしていますが、月に90分のプライベートレッスンを平均4回受けたとして、私がいただく料金は16000円です。入会金や教室維持費などは一切いだだきません。親子で受講しても割り増し料金はいただきません。

プライベートレッスンを受ける方には、「これでわかる英文法中学1〜3年」をサービスします。

「これでわかる英文法 中学1〜3年」の新版

英文法の基礎力養成のため、「これでわかる英文法中学1〜3年」(文英堂)を、私は10年以上使い続けています。

この問題集は中学生向けに作られているものですが、小学校高学年生から年配の方まで、英文法の基礎を学びたい方に最適です。私は企業の英語研修でもこの問題集を使うことがあります。

最近この問題集の新版が出版されました。古いものと比べると、CDがついたせいか、値段が1260円から1365円に上がりました。

私が実際にこの問題集を見た結果、90パーセント以上、前のものと同じですが、説明が増えました。

週に1回90分のプライベートレッスンを受けていただければ、この問題集を1年で終わらせることが可能です。プライベートレッスンを受ける方には、この問題集をサービスします。この問題集で英文法の基礎をやってみたい方は、是非ご連絡ください。


中古のジーニアス英和辞典がお薦め

私はこれまで授業でジーニアス英和辞典(大修館書店)を使ってきました。この辞書は文法的な説明や例文が豊富に載っており、英語学習者には最適な辞書だと思います。

ジーニアス英和辞典はこれまで、定期的に改訂版が出版されています。初版が出版されたのは1988年で、第2版が1994年、第3版が2000年、第4版が2006年です。これを見ると、6年毎に改訂版が出版されていることが分かります。私は大修館書店の関係者ではないので、確実なことは言えませんが,第4版が6年前に出版されたということは、今年第5版が出てくるのではないかと期待しています。

ジーニアス英和辞典の第4版が出版されてから6年近くたつせいか、アマゾンの中古のサイトには、1000円前後から約50冊が売りに出ていることがわかります。私は最近10冊ほど1000円前後のものを、このサイトで注文しましたが、どれも使った形跡があまりなく、非常に程度のいいものが送られてきて、大変満足しています。

大修館書店の方には申し訳ありませんが、今年第5版が出版される可能性があることを考えると,新品を買う必要はないと思います。中古のもので十分です。

しかし第5版が出版されたら、基本的に第4版には現役引退してもらい、私は第5版を購入します。