2012年11月14日水曜日

不登校の方歓迎

佐野市内にお住まいで、不登校になってしまった方も、英語を勉強してみたいと思っているかもしれませんが、普通の塾には通いずらいというのが実情ではないかと思います。

私自身、中学校には半分くらいしか通った経験がありません。当時学校へ行くことは辛かったので、私から「学校へ行きなさい」と言うことはありません。

私のプロフィールにも書いてある通りですが、私は高校受験をしなかったので、高校生になったことがありません。その代わり、大学入学資格検定試験に合格しました。私はこの試験に受かったものの、自分の通って来た道を他の人には勧めません。

我が家で教える場合や家庭教師として教える場合は、完全に個別授業になるので、他の方と一緒になることはありません。進み具合などは個人に合わせることができます。

普通の塾には通いずらい方,是非ご連絡を。

2012年10月18日木曜日

同行通訳としてアメリカへ(2)

佐野市の姉妹都市であるペンシルバニア州のランカスター市へ、10月9日から16日まで、同行通訳として派遣されました。

団員、国際交流協会の役員、ランカスター市の関係者、佐野市の関係者など、たくさんの方のご協力により、無事に帰ってくることができました。

私は今回が5回目の同行通訳としてのお仕事でしたが、5年ぶりということで、アメリカで自分の英語力がどれだけ役に立つのかという心配はありました。しかし実際に行ってみると、周りの人の英語が理解でき、すぐに慣れました。

滞在中は毎日地元の新聞、New York Times, Washington Post, Wall Street Journal を買いました。ランカスター市でもこのような新聞を売っていても、不思議ではないのですが、手に取った時は感動しました。

ランカスター市滞在中は、私も地元の家庭にホームステイし、平日の日中は派遣団とともに行動しました。特に地元の中学校を訪問した時は、団長とともに行動し、教職員とのやりとりや授業内容などを通訳しました。

アメリカで様々な方と英語で会話することは、楽しく大変有意義でした。「英語が分かると便利」だと実感しました。しかしまだまだ自分の英語力のなさを痛感することもあります。これからも英語の勉強に励み、再びアメリカへ行くことがあったら、有意義な一時を過ごせるように準備したいと思います。

今回は中学生18人とともに渡米しました。この中でだれか将来、同行通訳として引率してくれる人が現れれば、嬉しく思います。


2012年9月2日日曜日

アメリカの新聞の重さ

近くに住むアメリカ人の女性から、今日 Wall Street Journal (WSJ) と New York Times (NYT) を、お土産としてもらいました。以前NYTは都内でも売っていましたが、久しぶりに見たので感激しました。

私は以前にもアメリカの新聞と日本の英字新聞の違いを書きましたが,今回別の観点から書いて見たいと思います。

各紙の重さをはかってみました。WSJが150グラム、NYTが250グラム、同じ日の Daily Yomiuri (DY) は90グラムでした。

WSJやNYTは普段見慣れている日本の英字新聞とは違い、ページをめくるだけでも楽しめました。

日本で日経新聞と読売新聞を毎日丁寧に読んでいる人が多数いるのと同様、アメリカにもWSJとNYTを毎日丁寧に読む人が多数いるはずです。

WSJとNYTを読んだら、400グラム分読むことになります。毎日400グラム分の新聞を丁寧に読み情報を仕入れる人と90グラムの新聞を読む人が、互角に英語で議論できるでしょうか。

日本人の英語学習者で毎日90グラム分の英字新聞を丁寧に読む人は、相当な英語力の持ち主だと考えられます。しかしこのような英語力ではアメリカの知識人と英語で互角に議論ができるはずがありません。

恥ずかしながら、私も毎日英字新聞を読んでいるわけではありません。私は英語を使って、アメリカの知識人と互角に議論ができるようになりたいとは思いませんが,彼らの言うことができるだけ理解できるようになりたいと思います。彼らの話を理解するためには、相当の英語力と知識が要求されます。




同行通訳としてアメリカへ(1)

佐野市はアメリカのペンシルバニア州にあるランカスターという町と姉妹都市関係にあります。

毎年5月はランカスターから佐野に来る中学生の受け入れがあり、10月は佐野からランカスターへの中学生派遣事業があります。

先月選考会が開かれ、18人の中学生が選ばれました。その後、引率や生徒を対象とした説明会が、佐野市国際交流協会で開かれました。派遣期間は10月9日から16日です。

私は佐野市国際交流協会の同行通訳として、今年ランカスターへ派遣されることになりました。これまでに同行通訳としてアメリカへ1回、オーストラリアへ3回派遣され,今回が5回目の派遣となります。

今回の同行通訳の仕事は5年ぶりとなり、アメリカへ行くのも7年ぶりです。私はランカスターへ個人的に2度行った経験はありますが、同行通訳としては初めてです。

英語力に関して、生徒も含め心配はあると思います。しかし英語力に関して一番プレッシャーを感じているのは、私だと思います。通訳という立場だと、分からなくても「分かりません」とは言えません。分からないときは聞き返すなどして、できるだけいい通訳をしたいと思います。

来月の派遣までに、英語の猛勉強をしなければなりません。


2012年8月29日水曜日

英語講師としての葛藤

私は英語を教えることで生活しています。仕事が増えれば、私の収入も増えることは確かです。しかし英語講師として2つの葛藤があります。

同じ方が長く通ってくれれば、私の収入は安定します。しかし早く独立してほしいという気持ちもあります。

私は辞書の使い方を指導します。辞書の使い方が分かれば、勉強は一人でできます。私は「基本的に勉強は自分でやるもの」という考えがあります。私の仕事は英語を教えるというより、英語の勉強の仕方を教えることだと思っています。

高い教材を買う必要はありません。正しい勉強法を知っていれば、教材にあまりお金をかけなくても、自分で勉強はできます。

受講者がいつまでも独立できる力をつけられなければ、指導が悪いということになり,早く独立できる力をつけられれば、指導がよかったということになります。

学生の場合、「定期テストで常にいい点を取った」、「志望校に合格した」となれば、いい指導をしたということになります。

社会人の場合、英検で準1級、TOEICで730点取れる実力がつけば、十分個人で英語塾を開いてもいいくらいです。

「もう十分教えてもらったから結構です。後は自分で勉強します」と言える方が出てくれば、私は嬉しく思います。

2012年8月10日金曜日

大学受験生指導中

6月より栃木高校に通う3年生を、自宅で個別指導しています。

M君は栃木高校に入ってから、かなり英語力を鍛えられたのだと思います。M君の話では、これまで英語は優秀な成績を取ってきたそうです。

M君は現在センター試験の過去問を解いていますが、長文はよく理解しているので、センター試験は、問題ないと思います。

来年受験予定の大学が決まり,これからは狙う大学の過去問をやるようになると思います。

2012年7月29日日曜日

ニュージーランドの高校留学応援

足利市内の高校に通う3年生が、この夏、ニュージーランドの高校に短期留学することが決まりました。

Mさんが通うことになったのは、Cambridge High School です。この学校で留学生の担当をしている Lauree Fuller は、ALTとして以前佐野に2年住んでいました。私はその時にロリーと知り合い、それ以来の友達です。

6〜7年前、ニュージーランドに行った時に,「ケンブリッジ高校に留学したい人がいたら紹介してほしい」と頼まれました。

Mさんはニュージーランドの大学留学という希望があるので、夏休み期間中、ニュージーランドの高校に通うことを提案しました。

ケンブリッジ高校のHPにアクセスすれば、ロリーのアドレスも公開されているので、直接メールでやり取りをするのが基本ですが、いきなりニュージーランドにメールは書きずらいという方もいると思います。相談していただければ、代わりにメールをロリーに送ったり,願書の確認もします。ロリーは友達のため、我が家に来ていただければ、直接スカイプでロリーに質問することも可能です。

ケンブリッジ高校には1週間単位からの留学が可能で、ホストファミリーの手配やオークランド空港〜ケンブリッジの往復バスの手配も可能です。成田〜オークランドの往復航空券はAさんが手配しました。

Mさんの2週間の留学で学校に払う費用は、往復のバス代・ホストファミリー代・保険料・授業料込みで,73000円ほどです。

入学が認められると、学校から請求書が送られてきます。この請求書には明細や振込先の銀行や口座が書かれているので、留学を希望する方が、足銀や群銀などから、直接費用を振り込むことになります。よって私が留学費用を預かることは一切ありません。

私はニュージーランドの大学に留学した経験があるので、ニュージーランドを留学先に選んでくれる高校生がいるのは、本当に嬉しく思います。ケンブリッジ高校へ留学を希望する方は、是非ご連絡ください。年間を通して入学は可能です。








2012年6月28日木曜日

目立たない英語塾

我が家の前には最近までのぼりが立っていました。先週台風が上陸したのをきっかけに、のぼりを降ろすことにしました。こののぼりは数年前に作ってもらったものですが、宣伝効果はなく、家の目印にしかなっていませんでした。我が家は大通りに面しているわけでもなく、何の看板も出していないので、見た目は普通の家です。

もう少し受講者を増やしたいという気持ちはありますが,他の場所を借りてまで事業を大きくしたいとは思いません。私が教えられる程度の生徒がいて、生活が成り立てば十分です。

「ここに子供が通うことは内緒にしてください」と言う保護者がいます。我が家は目立たず、口コミ専用の隠れた英語の個別指導塾でもいいかと思うようになりました。

私を信頼して来てくれる方には、恩恵があるような指導を心がけます。

受講者募集中

私のような仕事をしていると、どうしても忙しい時と暇な時があります。

今年は年が明けてから大学受験生が2人来ていたので、2月までは忙しかったのですが、3月になったら暇になりました。4月になると企業のクラスの話が来て、忙しくなりましたが、7月は企業や個別のクラスで終わるものがあるので、少し暇になりそうです。

現在募集しているのは、特に月曜日の夕方5時以降と水曜日の夜8時以降に個別レッスンを受けたいという方です。我が家での個別レッスンでも家庭教師でも対応可能です。

我が家で個別レッスンを受けている社会人で、通って来る曜日や時間が固定していない方もいます。毎回会うとお互い手帳を見て,「次回はいつにしましょうか」という話から始めます。次回この方がいつ来るかは知っていますが、その次がいつになるのかは分かりません。個別指導の場合は,仕事や他の用事で、曜日や時間を固定できない方がいることも承知しています。私はそのような方でも大歓迎です。

私の都合で変更をお願いすることもあるので、個別指導の場合、曜日や時間は柔軟に対応するようにしています。曜日や時間を固定できない方でも料金は同じです。

個別レッスンを希望する小学校高学年生から年配の方まで、是非ご連絡ください。

2012年5月13日日曜日

一流大学合格と英検の関係

今日は一流大学合格と英検にどのような関係があるのか書いてみたいと思います。

小学校6年生になった時に、「これでわかる英文法中学1〜3年」(文英堂)を使って英語を始めれば,1年でこの問題集を終わらせることができるという話は、以前にもしました。つまり中学校に入る前に,中学校で習う文法事項を終わらせることができるということです。こうなれば、教科書の予習は自分でできるようになり、英検の問題集などに時間を割くことができるようになります。

「これでわかる英文法」は中学3年生で習う文法事項が、30項目に分かれています。この問題集を半分くらい終わらせることができれば、英検の5級(中学初級程度)に合格する可能性が高まり,全部終わらせることができれば、4級(中学中級程度)に合格する可能性が高まります。

「これでわかる英文法」は中学レベルの基礎を学ぶのに最適な問題集と言えますが,英検の3級(中学卒業程度)に合格するためには、熟語などを覚えなければいけないので、3級の問題集を使う必要があります。

長期的な視点で考えると、小学生のうちに英検の5級に受かるということは、大変意義のあることです。

もし小学生のうちに5級に受かれば,中学1年生で4級、2年生で3級、3年生で準2級(高校中級程度)合格というのが見えてきます。佐野市内の中学3年生で、準2級に受かる実力があれば、英語に関しては学年でトップクラスになると思います。これくらいの力があれば、高校入試の問題は簡単に感じるようになり、受験対策に焦る必要はありません。

もし中学生のうちに準2級に受かれば、高校1年生で2級(高校卒業程度)、2年生で準1級(大学中級程度)合格というのが見えてきます。3年生になったら、大学受験のための勉強に集中することができます。

今年の始め、大学受験生を2人教え、「英検の準1級に受かる実力があれば、ほぼ全ての大学の入試問題ができるはずだ」と感じました。

日本英語検定協会のHPによると、2011年度の英検準1級の合格者5767人のうち、1968人が高校生です。つまり34%が高校生ということになります。5767人のうち、93人は栃木県民です。93人のうち、何人が高校生かということは書いてありませんが、高校生の割合が34%だということを考えると,31人が高校生だと推測できます。つまり2011年度に栃木県内で英検の準1級に合格した高校生は、31人しかいなかったと推測できます。

栃木県内の上位10番以内に入る進学校であったとしても,英検の準1級に合格するのは各校に、2〜3人ではないかと思います。高校生で準1級に受かる実力があれば、英語に関して間違いなくトップクラスに入ることになります。こうなれば、十分一流大学を狙えるレベルです。








2012年3月29日木曜日

日本人の英語講師が必要な英語力

私はこれまで主に Daily Yomiuri (DY) を使って英語の勉強をしてきました。自分が身につけたい英語力があり、今日はこれを書いてみたいと思います。

私が普段DYを読んでいる理由はいくつかあります。
1 読売新聞を読んでいる
2 日刊の英字新聞の中で最安の2965円/月
3 日本のニュースが英語で書かれている

DYには読売新聞に掲載された記事が英訳されているものがあるので、読売新聞を読んでおくとDYが読みやすいと言えます。

私も正直言って、なかなか2965円分は読めませんが、2965円分読むことは目標です。

日本のニュースが英語で書かれているので、日本に住む外国人と英語で話をする際やNHKのニュースを英語で見る際に、DYを読んでいると役に立ちます。

私は何年も前からDYを読んでいますが、読む度に知らない単語の多さを痛感します。DYは18ページの時もあれば、22ページの時もあります。平均して20ページだと思います。私が20ページ全部読んだら2時間以上かかります。私はDYを読みながら、知らない単語が出てくると赤線を引きますが、その場では立ち止まって辞書で調べることはしません。

ここまでのやり方はこれまでと同じですが、今年は勉強法を改めました。仮に20ページ読んだとして、1ページあたり赤線を何本引いたかということを計算しています。ちなみに今日読んだDYには1ページあたり、5・8回赤線を引いた計算です。これを中期的には1・0以下にしたいのです。

日本で普通に教育を受けた大人であれば、どんな職業に従事している人でも、読売新聞は読めます。読売新聞が読める日本語の能力があることを自慢する日本人はいないと思います。それはどうしてか。読売新聞は専門家向けに書かれたものではなく、一般の人向けに書かれたものだからです。

アメリカにDYを持って行って、「自分はこれを読める能力がある」と自慢する日本人はいるでしょうか。移民が多いアメリカでそんなことをしても、「So what? (だからどうした)」と言われるだけでしょう。

読売新聞が専門家向けに書かれたものでないのと同様、DYも専門家向けに書かれたものではありません。もし英語でまともな話がしたいと考えるのであれば、英字新聞を読んで知らない単語を減らすことを考えるべきです。「英会話教室に通えば英語が話せるようになる」とは思わないでください。1週間に1回英会話教室に通うだけで、英語がしゃべれるようにはなりません。英会話教室に通うのは自由ですが、家庭学習の方がはるかに重要です。週に1回1時間のレッスンを受けるとしたら、それの何10倍もの時間、家庭で英語の勉強をする必要があります。DYは毎日何時間読んでも、月々わずか2965円です。

日本人でも読売新聞を読めば,いくつか知らない漢字なり表現が出ます。これはしょうがないと思います。私も「DYを読んで知らない単語がゼロになればいい」とは思いません。しかし1ページあたり1・0以下になれば、日本人の英語学習者として十分だと思います。

日本人の英語講師で、「DYを読んで知らない単語は1ページあたり1個以下」と言える人はあまりいないと思います。「こんな英語力は必要ない」、「こんな英語力では不十分」という意見が、他の英語講師から出るかもしれません。でもこれくらいの英語力はあってもいいと思います。

「DYを読んで知らない単語は1ページあたり1個以下」といつ言えるようになるかは分かりませんが,勉強を続けていけば、近い将来こう言える日が来ると信じています。もしこう言えるようになったら、次の目標を考えます。

2012年3月24日土曜日

おかしな日本語

テレビを見たり新聞を読んだりしていると、日本語がおかしいと感じることが毎日あります。何がおかしいのか、英語講師の立場で書いてみます。

A    最近オープンしたそのお店。
B そのお店は最近オープンした。

皆さんはこの2つを見てどう感じるでしょうか。この2つは同じでしょうか。最近テレビや新聞でAの言い方を見たり聞いたりしますが、中途半端な終わらせ方をしていると思います。もしAの書き方だと、「最近オープンしたそのお店」がどうしたのかが書いてないのです。例えば、「最近オープンしたそのお店は、とても人気がある」となるべきです。

日本語は主語述語という関係で成り立ちます。Aはこの関係になっていないので、不完全だと言えます。Bはこの関係になっているので、完全な文だと言えます。

Aを英語に訳してみます。
The shop that opened recently.
ここで使われているthatは関係代名詞であり、The shop that opened recently. は不完全です。「最近オープンしたそのお店は、とても人気がある」だったら、The shop that opened recently is very popular. となり、完全な文です。

Bを訳してみます。
The shop opened recently.
これは主語動詞の関係になっているので、きちんと訳せます。

英語講師として、Aのような表現を見たり聞いたりすると、関係代名詞を使って書かなければいけないと思いつつ、不完全な文になってしまうので、おかしいと感じます。

私はNHKや読売新聞社に文法的な間違いを指摘しましたが、一向に改善されません。日本語を話したり書いたりするプロが、どうして間違った日本語を使うのか、私は理解できません。

正しい日本語を使うように心がけましょう。

2012年3月20日火曜日

忘れるから生きていられる

英語講師をしていると、「どうしらた単語を覚えられるのか」とよくきかれます。

単語を覚えるためには、書く・同じ単語を複数の辞書で調べてみる・同じものを何度も見たり聞いたりするというようなことをすればいいと思います。忘れたくないものは、何度も意識する必要があると思います。

しかし私は「人間 は忘れるから生きていられる」とも思います。日々の生活の中で、だれにでも嫌なことや悲しいことはあります。しかしどんなに辛いことがあっても、時間がたてば軽減され、結局忘れることもあります。

嫌なことがあって、それを毎日意識していたら、精神的に参ってしまうかもしれません。人間辛いことがあっても、いつかは忘れるようにできているのです。だから生きていられるのです。

紙の辞書と電子辞書

最近家電量販店に行くと、様々な種類の電子辞書が売っています。紙の辞書と電子辞書はどのように違うのでしょうか。

私が電子辞書を初めて買ったのは、半導体関係の機械の通訳をした時です。場所がクリーンルームということで、紙の辞書は持ち込み禁止でした。そこで電子辞書を買うことになったのですが、通訳の先輩にどの機種がいいのか相談しました。先輩が薦めてくれたプロの通訳が使う電子辞書は、専門用語が何百万語も載っているもので、大変高価なものでした。先輩に「〇〇の電子辞書は高い」と言ったところ、その先輩は「直樹君、高い辞書を買ってもとを取るのよ!」と教えてくれました。確かにこの高価な辞書は仕事で役に立ちました。

紙の辞書と電子辞書の大きな違いはときかれたら、「紙の辞書は電池が切れる心配がない」と答えます。通訳の仕事中に電子辞書の電池が切れたら、大変なことになります。

電子辞書は軽く、英和辞典だけではなく、和英辞典・国語辞典などなど、たくさんの辞書が収録されています。あれだけの辞書を紙のもので持ち歩こうとしたら大変なことになります。

しかし私は英語の勉強のためということを考えると,紙の「ジーニアス英和辞典」を薦めます。なぜ今の時代に電子辞書より紙の辞書を薦めるかと言えば,高価な電子辞書を買っても使いこなせない方がいるからです。これでは宝の持ち腐れです。「ジーニアス英和辞典」は3465円ですが、いい電子辞書を買うには、これの10倍は出す必要があると思います。私の知る限り、大半の電子辞書に「ジーニアス英和辞典」が収録されています。

私の仕事は辞書の使い方を説明することでもあります。紙の辞書で1度に見られる範囲と電子辞書で見られる範囲を比べてみると、紙の辞書の方がはるかに広いということが分かります。紙の辞書であれば、例文を読むのにいちいちボタンを押す必要がありませんし、一度引いた単語に線を引くこともできます。

紙の辞書だと文字の大きさを変更することができないので、年配の方で字が大きい方がいいという方には、電子辞書は最適です。

紙の辞書を長年使っていると、黒くなってきます。こうなれば、使いこんでいる証拠です。ただ言葉は生き物ですから、変わってきます。黒くなった辞書には愛着がありますが、辞書は定期的に生まれ変わります。現在は「ジーニアス英和辞典」(第4版)が売られていますが、第5版が出たら,基本的に第4版は引退です。

辞書を編纂するために、何十人・何百人の方が執筆しているか、私は知りませんが,執筆した方を全部招待して講演してもらったら、決して3465円ではすみません。こう考えれば,5〜6年毎に3465円かけても、高くはありませんね。




2012年3月18日日曜日

英英辞典のよさ

皆さんは英英辞典を使ったことがあるでしょうか。私が普段使っている英英辞典のご紹介をしようと思います。

「英英辞典で単語を引いたら余計分からなくなる」と感じている方もいるのではないでしょうか。確かに英英辞典には日本語が一切書いてありませんが、3000単語程度知っていて、中学レベルの英語力があれば、十分英英辞典を使いこなすことができます。

私は以前ブログで「ジーニアス英和辞典」をお薦めしました。この辞書は日本人の英語学習者に最適だと思いますが,この世の中に完璧な辞書は存在しません。各辞書に短所と長所があります。

厳密に言えば、「ジーニアス英和辞典」に単語の意味は書いてありません。この辞書に書いてあるのは、日本語の訳語です。「日本語で言えば、これが近いのではないか」という訳語を載せているのです。

日本語の新聞を読んでいて、知らない言葉が出てきた時に、わざわざ和英辞典で意味を確認する人はいないと思います。私だったら、国語辞典で調べます。

英英辞典は英単語の意味を分かりやすく簡単な言い回しで説明してある辞書です。busという単語を「ジーニアス英和辞典」と「Collins Cobuild Advanced Dictionary」で調べてみます。「ジーニアス英和辞典」には、「バス」と書いてあります。これはもちろん意味ではありません。「Collins Cobuild Advanced Dictionary」にはこう定義されています。「A bus is a large motor vehicle which carries passengers from one place to another. Buses drive along particular routes, and you have to pay when you travel in them.」こう書いてあれば、中学レベルの文法力のある方なら、十分理解できると思います。

「ジーニアス英和辞典」で単語を引いた時に,「こんな言い回しをするかな」と思うことがたまにあります。こんな時は英英辞典の方が逆にわかりやすいことがあります。

英語を読んだり聞いたりした時に、英語のまま理解できれば最高ですね。普段から英英辞典にも慣れ,英語を英語のまま理解する訓練をしてみるのはどうでしょうか。




2012年3月15日木曜日

「先生」は差別用語

私は10年以上英語講師として仕事をしており、4〜5年前までは「先生」と呼ばれることに違和感はありませんでしたが、あることがきっかけになり、「先生は差別用語」だと思うようになりました。

私は数年前まで企業でよく通訳の仕事もしていました。ある企業で私を「栗原君」と呼ぶ人がいました。「栗原君」と呼ばれることは構わないのですが、英語を教える時は「先生」と呼ばれ、精密機械の専門用語を覚えて同時通訳をする時は「栗原君」と呼ばれることに納得できませんでした。

この世の中は様々な職業に就いている人がいるからこそ成り立つのであり、職業によって「先生」と呼ばれたり、呼ばれなかったりするのは差別だと思うようになりました。

私は英語を教えることで生活しています。私は自営業者の一人にすぎません。私は受講者から料金をいただき、その料金に従ってサービスを提供しているだけです。よって私と受講者は対等な立場です。受講者が講師を「先生」と呼ぶ必要は全くありません。

近所の小中学校が地元住民のために発行した便りが、定期的に回覧板とともにまわってきます。この便りを読むと、教職員に「先生」という敬称が付いていました。「本校の教職員を先生と呼びなさい」と近隣の住民に呼びかけているように見え、私はこのことを地元の小中学校に抗議しました。以前近所の中学の校長はHPに、「保護者や地域の皆様の協力をいただきながら、信頼される学校づくりに尽力」と書いていましたが、私は佐野市民として、非常に残念に思います。

「教師は先生と呼ばれて当たり前」という考えを持っているから、地元住民向けの便りにも「先生」という敬称を付けて、間違いだと気がつかないのです。「先生」と呼ばれて、恥をかくことはあっても、得をすることはありません。「先生」とは人間として大切な常識と謙虚さを失わせてしまう危険な言葉です。

教育現場では、生徒に「〇〇校長」・「〇〇教頭」・「〇〇教諭」と呼ばせるのが適切だと思います。生徒に一律で「先生」と呼ばせるのではなく、「組織には様々な役職に就く人がいるからこそ成り立っている」と教えることも大切です。

「校長先生」や「教頭先生」など、役職名に「先生」という敬称を付けることは、文法的にも間違っています。例えば 佐野市民が市長に「岡部市長」と呼びかけたら失礼でしょうか。市民は市長を「岡部市長先生」と呼ばなければいけないのでしょうか。

教師が生徒に「私たちのことは先生と呼びなさい。それ以外の職業に就く人はさん付けでいい」と指導することは決して正しい教育ではありません。こんな教育をしたら、他の職業に従事する人に失礼です。教師は「様々な職業に従事している人がいるからこそ、この世の中は成り立っている」と教えるべきです。「自分を先生と呼ぶように」と生徒に仕向けることは、教師の傲慢です。「実るほど首を垂れる稲穂かな」という名言があります。教育者こそ「先生」と呼ばれてはいけないのです。「先生」と呼ばれることに生き甲斐を感じている人は、即刻辞職すべきです。

警察白書によると、東日本大震災の際、殉職した警察官は25人で、行方不明の警察官は5人だそうです。警察官は「おまわりさん」と呼ばれることはあっても、「先生」と呼ばれることはありません。教師になれば、1年目から「先生」と呼ばれます。一般企業であれば、新入社員が「先生」と呼ばれることはありえません。市民の安全を守るため、命がけで職務を遂行する警察官は「先生」と呼ばれず、何も分からない新米教師は「先生」と呼ばれることが理解できません。社会人1年目から「先生」と呼ばれたら、彼らの人生を狂わせてしまうことにもなりかねません。大学を卒業してすぐに教師になるのではなく、数年一般企業に勤めるべきです。

私は英語講師なので、できるだけ日本語の新聞と英字新聞を読むように心がけています。英字新聞を読むと、まだまだ知らない単語が多いことを痛感します。私もまだまだ英語を勉強する立場です。教師の仕事は「生徒に真摯に学び続ける姿を見せること」だと思います。

私は特に初めて会う方に、「私を先生と呼ばないでください」とお願いしますが、今でも私を「先生」と呼ぶ人がいるのは事実です。私は他の人を「先生」と呼ぶのも嫌いで、自分が「先生」と呼ばれるのも嫌いです。「先生」という言葉は死語になればいいと思います。私の名前は「先生」ではありません。「栗原さん」か「直樹さん」と呼ばれた方が、ずっと嬉しいのです。私は受講者と対等な立場でいたいのです。




TOEICの個別指導

佐野市内にお住まいの方でも、TOEICを受ける方はいるはずです。

私は企業でTOEICの講座をこれまでに10年以上教えてきました。受講者からよく聞く話は、「全然点が上がらない」、「勉強のやり方が分からない」などです。

企業でTOEICの講座を担当する時でも、最初はToeicの問題集は使いません。TOEICの問題集を使う前に,中学レベルの文法の基礎が大切だと考え,中学生用の文法の基礎の問題集から始めます。中学レベルの基礎力がない方が、TOEICの問題集から始めたら、英語嫌いになるだけです。

TOEICを受ける方に適切だと思う中学レベルの問題集は、「くわしい英文法中学1〜3年」(文英堂)です。この問題集とジーニアス英和辞典(大修館書店)が最適です。「ジーニス英和辞典」の使い方も説明します。

「くわしい英文法中学1〜3年」をまずやってから、Toeicの問題集に進むのが理想です。TOEICの問題集に入ると,中学レベルの基礎が大切だということがきっと分かっていただけると思います。

TOEICは全部で7つのパートから成り立っており、各パートで点を上げるためのこつを説明します。

私は現在自宅で小学生から社会人まで教えていますが、Toeicを希望の方でも他の方と同じで、自宅で教えた場合のプライベート料金は90分で4000円です。

TOEICの個別指導をご希望の方には、「くわしい英文法中学1〜3年」をサービスします。是非ご連絡ください。

2012年3月14日水曜日

有名な個別指導塾は本当に得なのか

先日ある個別指導を売りにする塾のちらしを見ました。

このちらしにはこう書いてあります。「講師は複数の生徒を担当し、順番に見ていきます。そうすることで、生徒が一人になって、自分の力で考える時間が生まれるからです。」

確かにこの広告が言うことに一理ありますが、本当の理由は「1対1で教えたら採算が合わないから」ではないでしょうか。

この個別指導の塾で、週1回90分の授業を月に4回受けた場合の授業料が16000円だったとします。1回90分の授業を受けて,4000円という計算になりますが、講師が同時に3人掛け持ちだったとしたら、30分の授業に4000円払っていることになります。90分の授業のうち、実際に指導を受けるのは30分で,「自分の力で考える時間」が60分もあることになります。

私が自宅で教えた場合のプライベート料金は90分で4000円です。親子で一緒に受講する方はいますが、同じ時間に全く関係のない方を掛け持ちで教えることは絶対にありません。

2012年2月25日土曜日

16000円/月で360分の完全個別指導

私が自宅で教える場合、90分のプライベートレッスンで、1回あたり4000円いただいています。

親子で一緒にプライベートレッスンを受ける方はいますが、同じ時間に関係のない方を掛け持ちで教えることは絶対にありません。

プライベートレッスンの場合、5回毎にお支払いをお願いしていますが、月に90分のプライベートレッスンを平均4回受けたとして、私がいただく料金は16000円です。入会金や教室維持費などは一切いだだきません。親子で受講しても割り増し料金はいただきません。

プライベートレッスンを受ける方には、「これでわかる英文法中学1〜3年」をサービスします。

「これでわかる英文法 中学1〜3年」の新版

英文法の基礎力養成のため、「これでわかる英文法中学1〜3年」(文英堂)を、私は10年以上使い続けています。

この問題集は中学生向けに作られているものですが、小学校高学年生から年配の方まで、英文法の基礎を学びたい方に最適です。私は企業の英語研修でもこの問題集を使うことがあります。

最近この問題集の新版が出版されました。古いものと比べると、CDがついたせいか、値段が1260円から1365円に上がりました。

私が実際にこの問題集を見た結果、90パーセント以上、前のものと同じですが、説明が増えました。

週に1回90分のプライベートレッスンを受けていただければ、この問題集を1年で終わらせることが可能です。プライベートレッスンを受ける方には、この問題集をサービスします。この問題集で英文法の基礎をやってみたい方は、是非ご連絡ください。


中古のジーニアス英和辞典がお薦め

私はこれまで授業でジーニアス英和辞典(大修館書店)を使ってきました。この辞書は文法的な説明や例文が豊富に載っており、英語学習者には最適な辞書だと思います。

ジーニアス英和辞典はこれまで、定期的に改訂版が出版されています。初版が出版されたのは1988年で、第2版が1994年、第3版が2000年、第4版が2006年です。これを見ると、6年毎に改訂版が出版されていることが分かります。私は大修館書店の関係者ではないので、確実なことは言えませんが,第4版が6年前に出版されたということは、今年第5版が出てくるのではないかと期待しています。

ジーニアス英和辞典の第4版が出版されてから6年近くたつせいか、アマゾンの中古のサイトには、1000円前後から約50冊が売りに出ていることがわかります。私は最近10冊ほど1000円前後のものを、このサイトで注文しましたが、どれも使った形跡があまりなく、非常に程度のいいものが送られてきて、大変満足しています。

大修館書店の方には申し訳ありませんが、今年第5版が出版される可能性があることを考えると,新品を買う必要はないと思います。中古のもので十分です。

しかし第5版が出版されたら、基本的に第4版には現役引退してもらい、私は第5版を購入します。

2012年1月23日月曜日

「聞くだけで英語ができるようになる」ことはなし

最近4人から全く同じ質問を受けました。「聞くだけで英語ができるようになる」と宣伝している教材(仮称/SLEE)に関してどう思うかという質問でした。この質問に対し,「害にはならないが、聞くだけで英語ができるようになるはずはない」と答えました。

SLEEは有名プロゴルファーや芸能人をCMに使い、新聞にも大きな広告を掲載しています。有名プロゴルファーであれば、英会話のプライベートレッスンを相当受けているはずで,SLEEだけで英語が上達したとは考えられません。SLEEが広告に大金をかけていることは明らかで、教材費に占める広告費の割合がかなり高いと考えられます。

前のブログにも書きましたが,大金をかけなくても、やる気次第で英語を勉強することはできます。例えば、NHKのラジオ講座のテキストは月々380円です。たった380円の教材でも録音して暗記するまで繰り返して練習すれば、話す力がつき、380円以上の価値があります。

私は英字新聞を読み、知らない単語を調べるようにしていますが、月々2965円の Daily Yomiuri でさえ、全部読んで知らない単語を調べるのは至難の業です。もし2965円分読んで、知らない単語を調べることができたら、かなりの英語力がつくことは間違いなく、英語のニュースも難なく聞き取れるようになります。

SLEEの広告に「テキストも辞書も不要」と書いてあります。日本で英語の勉強をするのに、どうして辞書が不要なのでしょうか。辞書を使わずして,どのよう語彙力をつけるのでしょうか。私の授業を受ける方には、辞書の使い方を説明します。辞書が使いこなせるようになれば、自習の時に役に立ちます。

楽をして英語を身につける方法はありません。英語を本気で習得したいと思うのであれば,毎日何時間も勉強する必要があります。SLEEの広告に踊らされてはいけません。