2012年3月24日土曜日

おかしな日本語

テレビを見たり新聞を読んだりしていると、日本語がおかしいと感じることが毎日あります。何がおかしいのか、英語講師の立場で書いてみます。

A    最近オープンしたそのお店。
B そのお店は最近オープンした。

皆さんはこの2つを見てどう感じるでしょうか。この2つは同じでしょうか。最近テレビや新聞でAの言い方を見たり聞いたりしますが、中途半端な終わらせ方をしていると思います。もしAの書き方だと、「最近オープンしたそのお店」がどうしたのかが書いてないのです。例えば、「最近オープンしたそのお店は、とても人気がある」となるべきです。

日本語は主語述語という関係で成り立ちます。Aはこの関係になっていないので、不完全だと言えます。Bはこの関係になっているので、完全な文だと言えます。

Aを英語に訳してみます。
The shop that opened recently.
ここで使われているthatは関係代名詞であり、The shop that opened recently. は不完全です。「最近オープンしたそのお店は、とても人気がある」だったら、The shop that opened recently is very popular. となり、完全な文です。

Bを訳してみます。
The shop opened recently.
これは主語動詞の関係になっているので、きちんと訳せます。

英語講師として、Aのような表現を見たり聞いたりすると、関係代名詞を使って書かなければいけないと思いつつ、不完全な文になってしまうので、おかしいと感じます。

私はNHKや読売新聞社に文法的な間違いを指摘しましたが、一向に改善されません。日本語を話したり書いたりするプロが、どうして間違った日本語を使うのか、私は理解できません。

正しい日本語を使うように心がけましょう。

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