2011年11月29日火曜日

英語ができる子にするために

お子さんに英語ができるようになってほしいと願う母親はたくさんいるはずです。どのようにしたら、お子さんを英語好きにできるのか、書いてみたいと思います。

前回ブログに佐野商工会議所で2012年1月に始まる講座の案内を書きました。この講座では中学生用の問題集を使い、英文法の基礎を指導する予定です。私は何年も「これでわかる英文法 中学1〜3年」(文英堂)という問題集を使ってきました。

この問題集は中学生を対象に作ってある教材ですが、小学生から大人まで使えます。この問題集に書いてあることが使いこなせるようになれば、英語で自分の言いたいことが言えるようになり、メールを書く際にも役に立ちます。

1月に始まる講座にはどなたも参加できますが、主な対象者は子育て中の母親にしました。平日お子さんが幼稚園や小学校に通っている時間である午前10時から12時という設定にしました。

この講座では宿題を出す予定です。是非宿題はお子さんの見えるところでやってください。母親が英語を勉強している姿を見せれば、お子さんに「勉強しなさい」と言うよりずっと効果的だと思います。

「これでわかる英文法」に書いてあることがマスターできれば、中学生のお子さんに英語を教えることも可能です。私は小中学生も教えているので、矛盾したことを言うようですが、「英語はお母さんが教えるから、塾には行かなくてもいい」と言える母親が増えればいいと思います。

子ども相手の塾は市内にいくらでもあります。しかし大人向けの英文法の基礎クラスというのは、あまりないと思います。

英語が教えられるようになるということは、よく理解しているということです。教えられるようになって、力がついたと言えるのではないでしょうか。

母親のレベルが上がってくれば、英検の3級から準2級と上がっていくことも可能です。もし英検の準1級に受かる実力がつけば、お子さんが大学受験をするまで手伝ってあげることができます。

中学校の英語教師で準1級に受かる実力がある人は4人に1人で、高校の英語教師でも2人に1人だと言われています。これを考えると、もし準1級に受かれば、高校の英語教師と同等またはそれ以上の英語力をつけたことになります。

英語で書いてあるホームページがすらすら読めるようになったら、視野も広がります。そんな姿をお子さんが見たら、母親の株が上がることは間違いなしですね。


2011年11月16日水曜日

通訳の経験

私は4〜5年前までよく企業で通訳の仕事をしていました。この時の経験を書いてみたいと思います。

通訳者でも英語講師でも、英語を使うことは同じですが、大きな違いが2つあると思います。まず1番目はその場を仕切ることができるかどうかです。英語講師の場合、時間がくれば、「今日はこのへんで終わりにしましょう。お疲れさまでした」と言うことができますが、通訳者の場合はこうは言えません。会議が長引けば、最後までお付き合いしなければなりませんし、宴会にもお付き合いしなければならないこともありました。2番目に内容を理解しているかどうかです。英語講師の場合、内容は自分で決めることができ、予習もできます。もちろん自分が何を話しているのかもよく分かります。しかし通訳の場合、企業で話す内容は専門的なので、自分がよく理解しているとは限りません。極秘の資料は社外持ち出し禁止なので、専門的な内容であっても、事前にもらうことはできません。事前に通訳の内容の説明を聞きに行った時に、自分でメモをして予習することしかできません。

私は1998年に都内にある通訳者養成学校に通い始めました。この学校では通訳入門クラスから入り、その後会議・放送通訳というクラスに上がりました。このレベルのクラスになると、受講者でも英検の1級を持ち、実際に通訳として働いている人もいました。この学校では通訳の技能というより、英語の勉強の仕方を教えてもらい刺激になりました。

実際に企業で通訳をするようになって、どんなにレベルの高いクラスであっても、受講者の方が気が楽だということが分かりました。授業中に流されたものを聞き取れなければ、「分かりません」と言えばすみますが、実際の通訳の場面で、確かに分からないこともありますが、「分かりません」とは言わないようにしました。分からなければ聞き返すなり、担当者に説明を求めました。通訳という立場で企業に行って、「分かりません」を連発すると、通訳の依頼は来なくなるかもしれません。

学校で通訳の訓練を受ける場合と企業で通訳する場合の大きな違いは、緊張感だと思います。「自分の訳を待っている人がいて、早くしかも正しく伝えなくてはならない」というのがプレッシャーでした。特に金額の話が出てきた時は、「桁を間違えたら大変なことになる」と思いました。実際に自分が通訳をやっていたころ、「これだけの緊張感の中で英語を聞いたら、リスニング力がつくことは間違いない」と思いました。

私は授業で雑音が入っている教材も使います。工場だとうるさい機械が動いていても通訳しなければならないことがあります。「通訳しますから、機械のスイッチを切ってください」などど言えるはずがありません。日本語で話をしていて聞き取れないくらい音がうるさいのならしょうがありませんが、日本語が聞き取れるくらいなら、英語も聞き取れるはずです。教材に多少雑音が入っていたとしても、集中して聞けば聞き取れるレベルのものを、私は授業で使っています。

雑音がなくきれいな状態で録音されたものを教材として使っても、あまりリスニング力はつかないと思います。なぜインフルエンザの予防接種を受けるのか。ある程度ばい菌が入った教材を使った方が、リスニング力はつくのです。

通訳という立場で企業に行くと、機密情報も知ることになります。ある自動車会社で通訳をした時は、未発表の車を見ました。自動車に興味のある人が、自動車会社で通訳をやったら楽しいと思います。通訳をすると、一般の人は絶対に立ち入りできない場所にも入ります。最新の情報を耳にすることもあります。こう考えると、通訳の仕事は楽しいとも言えます。

通訳者を目指している方には申し訳ありませんが、通訳というのは格好いい仕事ではなく、地味な仕事です。通訳者が目立ってはいけないのです。1日8時間通訳をしたら、どれだけ疲れるか、やってみてください。でも日本にいながらにして、本当に英語力をつけたいのであれば、通訳者になって勉強を続けることが一番です。





2011年11月6日日曜日

受講者の感想

以前受講した方からのご感想をいただきました。

栃木女子高校 MKさん

家庭教師というのは、一人一人の希望にそってレッスンを進めることができるので、無駄な時間を過ごすということがありません。ちなみに私の場合は、問題集で基礎を固め、本場のラジオでリスニング力を高めています。栗原さんのレッスンを受けて本当によかったと感じています。

*MKさんは小学校6年生の時に指導を始め、中学へ入学する前に中学レベルの基礎の問題集を終わらせることができました。中学校へ入ると、英検の3級の問題集から準2級の問題集へと進みました。中学卒業前に準2級に合格し、栃女に入学しました。


お茶の水女子大学 RHさん

TOEICの短期特訓を受講しました。語彙・文法・リスニングなど細やかで分かりやすい解説で、940点取ることができました。この点数で就職活動も頑張りたいです。

*RHさんに指導したのはほんの数週間でしたが、元々実力があり、TOEICの問題集で余計な説明をする必要がなく、かなり早いスピードで進み、簡単に問題集を終わらせてしまったという印象です。まさか940点取るとは思っていなかったので、連絡があった時はこちらもびっくりしました。RHさんは英語を使う団体へ就職が決まったとのことです。

2011年11月3日木曜日

あまりお金をかけない英語勉強法(佐野市編)

私は栃木県佐野市に住んでいるので、佐野市立図書館にある Japan Times (JT) と TIME を使った勉強法をご紹介したいと思います。

図書館はだれでも無料で利用することができます。ただJTやTIMEに知らない単語があっても、赤線を引くことはできませんが、辞書を持って行けば、JTを読んで勉強することができます。

「毎日図書館へ行ってJTを読む暇はない」という方が大半だと思います。JTは借りることができませんが、TIMEは2週間借りることができます。TIMEは薄い週刊誌ですが、隅から隅まで読むと2時間はかかります。知らない単語を別紙にメモして調べたら、かなり有意義な勉強になると思います。毎週TIMEを全部読んで、知らない単語を全部調べたら、1年後には相当英語力がついているでしょう。

私は「TIMEを読んで知らない単語はない」と言えるレベルではありませんが、もしこう言えるようになれば、すごい英語力だと思います。

図書館を無料で利用できるのは、市民が税金を払っているからで、「税金を払っている分、図書館を利用しよう。利用しなかったら、税金の無駄」という貪欲な考えを持っていいと思います。

図書館にあるTIMEを見ると傷んだものがあるので、借りている方がいることが分かります。私は佐野市内でTIMEを読んでいる方は知りませんが、是非ご連絡ください。交流しましょう。

「TOEIC楽々勉強法」なんてなし

以前TOEICのクラスで、ある受講者から「楽に点を上げる方法はないか」ときかれ、「そんなのない」と答えました。

私はこの質問で今までの自分の努力が否定されたように感じました。私は決して楽をしてTOEICの点を上げたのではありません。現在の英語力を身につけるのに、何千・何万時間英語に費やしてきたか分かりません。楽な方法を探している人が、TOEICでいい点が取れるはずありません。勉強をせずに点が上がるほど、TOEICは甘くないのです。もしTOEICで楽にいい点が取れるのなら、いい点を取ってもあまり価値がないということになります。

TOEICを受けた時に、ABCDで迷うということは自信がないということです。これは時間の無駄とも言えます。例えばパート5の問題で、実力があれば見た瞬間に正解が分かります。TOEICで点を上げるためには、自信を持って印をつけられる問題を、どれだけ増やせるかです。なんとなくで選んでいたら、いつになっても点は上がりません。

TOEICでいい点を取りたいというのであれば、自分に合った勉強法を見つけ、毎日努力を続けるだけです。楽な方法なんてありません。