2011年10月31日月曜日

英会話がやりたい???

特に初級レベルの方から「文法はいいから会話がやりたい」という話をよく聞きます。

英語は話せた方が楽しく便利であることは間違いありません。しかし「会話がやりたい」という方に、「文法を知らなくて、どうやって文を組み立てるのか」、「1日何時間英語の勉強をしているのか」と問うことにしています。会話で自分が知らない単語を使えるはずがありません。自分が知っている単語をどうやって増やすかと言えば、調べて覚えるしかありません。そのためにもリーディングは不可欠です。「知っている単語を並べればいい」と考えていたら、いつになっても英語力はつきません。会話では身振り手振りでも通じることがありますが、文章を書かせたら、すぐに英語力がばれてしまいます。

英語は以下の順番で重要だと思います。
1   Reading
2   Listening
3   Writing
4   Speaking

1番と2番に関して、相手は必要ありません。やる気さえあれば、毎日いくらでもできます。今の時代インターネットがあれば、世界中の情報を簡単に入手できます。英語が読めるビジネスマンであれば、海外のライバル会社のHPや海外の新聞のHPにアクセスして、読むことができます。海外旅行をする前に、現地の情報を入手することもできます。

リスニング力があれば、現地に着いてすぐラジオやテレビで、情報を入手することができます。会話をする際、相手の言っていることが分からなかったら、イエスかノーすら言えず、会話は成り立ちません。

英語で実のある話をするためには、ある程度の知識と教養が必要です。相手が非常に有意義な話をしてくれても、それを理解するためのリスニング力と知識がなかったら、もったいないと言えます。

「会話がやりたい」という方に、「年に何回英語を話す必要があるか」ときくと、「ほとんどない」という答えが返ってきます。ビジネスマンでも海外出張をした時や海外からお客さんが来た時など、年に1〜2回という方もいるでしょう。しかしメールのやり取りとなるとどうでしょうか。今の時代、メールで簡単な文章が書ければ、毎日活用することができます。

英語は目的ではなく道具です。今の時代、パソコンが使えなくても生きていけますが、パソコンが使えればいろいろな情報を入手できます。英語もパソコンと同じです。自分が英語を話すより、英語は情報を入手するための道具と考えれば、便利な道具だと言えます。

メールや会話でしゃれた表現を使う必要はありません。自分の言いたいことが正しく相手に伝わる文章が作れれば、十分役に立つ英語力と言えます。どれだけペラペラ英語がしゃべれるかということは、あまり重要ではないのです。






あまりお金をかけない英語勉強法(上級編)

上級編でもThe Daily Yomiuri (DY)続けて読みましょう。これプラスAFNとNHKのラジオ講座を使いましょう。

まずはリーディングです。中級編ではDYの1〜3ページを読むことをお薦めしましたが、上級レベルを目指すのであれば、DYを毎日1時間かけて6ページは読むようにしてください。つまり1ページ10分の計算です。DYを6ページまで読むと、国内のニュースだけではなく、海外やビジネスのニュースも読むことになります。

例えば現在TOEICで700点台の方で上を目指すのであれば、ビジネス関係の用語は不可欠です。このレベルの方がDYを6ページ読むと、かなり知らない単語があるはずです。これは気にせずに勉強を続けてください。DYを6ページ読んで、知らない単語が100あったとします。毎日これを全部調べていったら、勉強が長続きしないでしょうから、この必要はありません。調べるのは1日20単語くらいでいいと思います。

初級編でも書きましたが、単語を調べる際はジーニアス英和辞典を使うといいと思います。ただ時事英語だと、どうしてもこの辞書だけでは間に合わないので、アルクの英辞郎もお薦めです。

次にリスニングです。AFNで流れている以下のニュース番組がお薦めです。
月曜日から金曜日の午後6時から7時まで  Morning Edition
火曜日から土曜日の午前5時から6時まで  All Things Considered (ATC)
私はATCを聞いていますが、録音して何度も同じものを聞くようにしています。車を運転中は集中して聞くことはできませんが、集中して聞く時間もあった方がいいと思います。「英語を聞き流すだけ」という教材がありますが、聞き流すだけで英語ができるようにはなりません。

AFNで流れるニュースを聞く時に、DYで世界のニュースのページを読んでおくと役に立ちます。

NHKのラジオ講座「実践ビジネス英語」もお薦めの教材です。これもAFN同様、録音して同じものを何度か聞くようにしています。

英語の勉強をすればするほど、まだまだ知らない単語が多いことを痛感すると思います。自分が目指す英語力を考えると、私も気が遠くなることがりますが、諦めずに続けています。

2011年10月30日日曜日

あまりお金をかけない英語勉強法(中級編)

ある程度文法の基礎をやったら、単語を増やすことを考えましょう。

中級レベルの方には、The Daily Yomiuri (DY) がお薦めです。DYは月額2965円です。これをインターネットで読むのではなく、紙の新聞を読んでください。日本語の新聞を読む習慣がない人が、英字新聞を読めるようにはならないので、必ず日本語の新聞も読んでください。

特にDYの1〜3ページは日本関係の記事が多く掲載されているので、読みやすいと思います。読売新聞に掲載されている記事が、英訳されてDYに掲載されることがあるので、予め日本語の新聞に目を通しておけば、DYも読みやすくなります。

私はDYを読みながら、知らない単語に赤線を引いて、辞書で意味を確認するようにしています。例えば、環太平洋経済連携協定(TPP)に関する記事は、この先しばらく毎日のように掲載されると思います。今日TPPという単語を調べて、Trans-Pacific Partnershipの略だと分かったとします。この単語は多分明日・明後日の新聞にも出てくるでしょうから、覚えやすいと思います。

DYの1〜3ページを全部読むというのではなく、自分の興味のある記事を読んだり、TPPに関する記事だけ毎日読むという方法でもいいと思います。

一度単語を調べただけで、全部覚えられるのなら苦労はありませんが、単語を覚えるためには、何度も同じものを目にすることだと思います。私は「人間は忘れるから生きていられる」という考えを持っています。忘れたらまた調べればいいのです。

夜7時のNHKのニュースは、英語で見ることもできます。DYの1〜3ページに出てくる単語は、NHKのニュースでも流れる可能性があります。DYを読んで知らない単語を調べておけば、NHKのニュースを見た時に役に立ちます。目から入ってきた単語が、耳からも入ってくれば、覚えやすいと思います。

私の中級の方へのアドバイスは、DYとNHKのニュースを組み合わせて、英語の勉強することです。この地道な作業をどれだけ続けられるかです。

2011年10月26日水曜日

あまりお金をかけない英語勉強法(初級編)

私は基礎を大切にする英語講師です。「文法はいいから、会話がやりたい」ということもよく聞きますが、文法を知らなかったら、文章を組み立てることができないはずです。あまりお金をかけずに英語の勉強を始める方法を解説します。

私が文法のクラスでよく使う教材は、「これでわかる英文法中学1〜3」(1260円)です。この問題集には中学レベルの文法事項が書かれており、文法の基礎からやりたい方には最適です。

この問題集と「ジーニアス英和辞典第4版」(3465円)も私のお薦めの辞書です。電子辞書を使う方が増えていますが、学習用としては紙の辞書をお薦めします。

最後のお薦めは、「NHKのラジオ講座」です。特に「基礎英語3」(380円/月)は、中学校で習う文法事項を扱っています。

「これでわかる英文法」は内容が30に分かれています。毎日1つ進めれば、1ヶ月で終わることになりますが、自分だけで進めていくのは大変だと思います。この問題集に書かれていることがもしマスターできれば、会話やメールでちょっとした英文を作る時に役に立ちます。

辞書は意味さえ分かればいいというものではありません。ジーニアスをお薦めする理由は、例文が豊富に載っていて、文型による使い方も分かるようになっているからです。辞書の使い方を指導するのも私の大切な仕事で、辞書が使いこなせるようになれば、1人で英語の勉強はできます。

基礎英語は聞くだけでは不十分で、録音して何度も同じものを聞いてください。聞いた後は、外国人講師と同じリズムで言えるようになるまで練習してください。

「これでわかる英文法」と「基礎英語3」でやる内容は共通しているので、両方を使って勉強すると効果的です。「基礎英語3」を1年間聞き続けて、しゃべる訓練もすれば、相当力がつくと思います。1年間テキストを買っても4560円です。

1万円あれば1年間有意義な英語の勉強ができると思います。

2011年10月19日水曜日

アメリカの新聞と日本の英字新聞

水曜日のサークルの方からアメリカからのお土産として、USA TODAY、THE ARIZONA REPUBLIC、LAS VEGAS REVIEW-JOURNAL を今日いただきました。インターネットで海外の新聞が読める時代ですが、海外の紙の新聞は手に入らないので、とても貴重なお土産になりました。

私は普段読売新聞と Daily Yomiuri (DY) を購読しています。たまに International Herald Tribune (IHT)を読むことはありますが、DYとIHTは全く異なる新聞です。DYには日本関係のページがありますが、IHTにはありません。DYにもビジネス関係の記事はありますが、IHTの方がより多くのページをビジネス関係の記事に割いています。全体的に使われる単語のレベルは、IHTの方がはるかに上です。

日本に住んでいるアメリカ人と英語で話をするのに、毎日DYを読んでいれば十分だと思います。DYでも毎日全部の記事を読んで、知らない単語を調べたら、かなりの時間がかかります。ただアメリカへ行って、アメリカ人と実のある話をしようと思うのであれば、DYだけでは不十分で、IHTも読む必要があると思います。

今日アメリカの新聞を手にしたのは久しぶりで、厚みに圧倒されました。アメリカ人でも全ての記事を読む人はあまりいないと思いますが、アメリカで実のある話をするためには、毎日あれくらいの厚みのある新聞を読む必要があると思います。アメリカの新聞と比べると、DYやIHTはかなり薄く見えます。

私も将来DYとIHTを毎日読んでみたいと思いますが、現在はDYを読むだけでも苦労しています。自分が期待する英語力を身につけるためには、相当時間がかかりそうです。

2011年10月13日木曜日

自宅で教えた場合の料金

私は数ヶ月前まで派遣専門の英語講師として働いていましたが、我が家(植上町)でも教えるようになりました。我が家で教える場合は、車を運転する手間がない分、料金を安く設定しています。

現在のところ我が家に通ってくるのは、小学生・中学生・高校生・大学生・社会人です。

子育て中のお母さんでも英語を勉強したいという方はいます。我が家にも1歳の女の子と4歳の男の子がおり、授業中おもちゃがある部屋で、お子さんを遊ばせておくこともできます。

在宅で教えた場合、料金は1回あたり以下の通りです。

  • 1時間半  4000円  (プライベート)
  • 1時間半  5000円 (グループ)
* グループレッスンの場合、この料金を人数で割ることになります。例えば1時間半のレッスンを2人で受けた場合は、お1人あたり2500円です。