英検の１級に合格するだけでは不十分

英検１級合格を目指して日夜努力している人がいることと思います。僕も通った道なので、１級合格がどれほど大変なことか分かります。

僕が30歳の頃の実力は英検１級、Toeicで970点で、当時通っていた通訳学校のF代表に言われたことを、よく覚えています。「今の実力で戦場に出たら、すぐに頭を撃たれて、はい終わり」F代表が言いたかったのは、「今の実力では経験不十分で、通訳の現場に出たら役に立たない」ということだったと思います。

英検の１級合格を目指している皆さん、１級に受かれば喜ばしいことですが、受かった後のことを考えたことがありますか。もし20代で１級に受かったとしたら、合格してからの人生の方がはるかに長いのです。１級に受かってしまったら、１級の過去問を使って勉強することはないと思います。１級に受かった後、仕事で英語を役に立てたいなど、さらに実力を上げるためには、１級の過去問よりレベルの高いものを使って、勉強を続けるしかないのです。