2021年11月28日日曜日

日本人ならイギリスのRPが聞き取れれば十分だけど・・・

容認発音(ようにんはつおん、英語Received Pronunciation, RP)とは、イギリス英語の伝統的な事実上の標準発音である。世間にはイングランド南部の教養のある階層の発音、公共放送BBCのアナウンサーの発音(BBC English)、王族の発音としても知られ、外国人が学習するのはこの発音である。クイーンズ・イングリッシュQueen's English)と呼ばれることもある。(Wikipediaより)

スコットランドに住んでいた日本人の友達の影響で、最近 BBC Scotland を聞くようになり、少し慣れてきたように感じます。最初は聞き取りに苦労したスコットランド英語でも、なかなか味のある英語なのです。

日本人の感覚だと、いくらNHKの弘前支局のアナウンサーとはいえ、番組の最中、青森弁で話すということは考えにくいのですが、BBC Scotland のアナウンサーは、RPではなく、スコットランドのアクセントで話すのです。BBC Scotland を主に聞いている人は、スコットランドの人なので、アナウンサーがスコットランドのアクセントで話したとしても、ごく自然なことだと思います。

イギリスも日本同様、車で30分移動すると、アクセントが変わると聞いたことがあります。ロンドンとスコットランドのグラスゴーでは、600キロ以上離れているので、全く英語が違います。

RPだけではなく、バーミンガムの英語、グラスゴーの英語など、イギリス各地で異なる英語を全部聞き取れたらすごいと思いますが、そこまでになる必要はないと思います。日本語を勉強する外国人が、青森弁から沖縄弁まで全部理解する必要があるでしょうか。普段佐野に住んでいる人が青森へ行って、地元の人の会話がよく理解できなかったとしても、自分を責めるでしょうか。日本語でも慣れていない方言がよく理解できないのは当然です。イングランド出身の友達が、「スコットランドの英語は聞きずらい」と言ったのを聞いたことがあります。

日本人の英語学習者なら、RPが聞き取れれば十分だと思います。

「イギリス英語は苦手」という人がいるかもしれませんが、Toeicの場合、リスニングの4分の1はイギリス英語なので、苦手だったとしても、RPを理解する必要はあります。

以前にもこのブログで紹介したことはあるのですが、僕がBBCを聞いて、これこそ典型的なRPだと思うのは、Six O'clock News のアナウンサーが話す英語です。とても聞き取りやすいとはいえ、このニュース番組のわずか5分でもいいのですが、1回聞いて「全部分かりました」と言える日本人の英語学習者は一体何%いるでしょうか。もしこう言える人がいたとしたら、かなりの英語力の持ち主で、普段から相当英語の勉強をしていることは間違いありません。



0 件のコメント:

コメントを投稿