2015年8月28日金曜日

北中2年のIさん、ランカスターへ

7月から我が家に通っている北中の2年生のIさんがいます。Iさんを教え始め、字を丁寧に書いていることにすぐ気がつきました。話を聞いてみると、小学生の時に書道を習っていたそうです。これまで我が家に通って来た子で、字を丁寧に書く子は、必ず英語もできます。

Iさんはやる気があり、こちらとしてもやりがいを感じます。

積極的なIさんはランカスター市中学生派遣に応募しました。不安はあったでしょうが、選考会ではしっかりと受け答えができたようで、多数の応募者の中から、見事合格しました。Iさんは佐野市の代表として、10月にランカスターへ行くことになりました。

僕も3年前、同行通訳としてランカスターへ行ったので、Iさんから合格したという電話があった時は、本当に嬉しくなりました。

将来英語関係の職業に従事したいというIさんにとって、ランカスターへ行くことは、貴重な経験になると思います。英語が分からなくて、辛い思いをするかもしれません。でもそれでいいのです。帰国したら、悔しさをばねに英語の勉強をすればいいのです。

「かわいい子には旅をさせろ」といいます。Iさんのご両親はきっと心配されていることと思いますが、行かせると決断されたご両親に、僕は敬意を表します。

Iさんにはランカスターで楽しく有意義な一時を過ごしてきてほしいと思います。

2015年8月27日木曜日

僕が話せるのは2カ国語だけ

世界には何千語あるかは知りませんが、僕ができるのは日本語と英語の2カ国語だけです。英語圏の国であれば、旅行をした時、確かに英語ができれば便利です。しかし今年中国南方航空の飛行機に乗った時、「中国語もできれば、世界中の華僑と話をするのに便利だろう」と思いました。僕は英語だけで、まだまだあっぷあっぷの状態なので、他の言語に手を出す余裕はありませんが、3カ国語できる人は尊敬します。3カ国語できれば、きっと視野が広がるはずです。


2015年8月25日火曜日

英会話ができるようになりたい人も英検1級を目指すべき

「会話さえできれば、文法はどうでもいい」というのは大きな間違いです。このような考えを持った人の英語はめちゃめちゃなはずです。もちろん文章を書かせたら、めちゃめちゃでしょう。

英検の1級に合格するくらいの実力がないと、身のある話は英語でできません。Where did you go yesterday? (昨日どこへ行ったの?)こんな簡単な会話でいいのなら、中学レベルの力があれば十分です。しかし例えばアメリカ人とこんな話をしたらどうかです。It has been 70 years since the US dropped the atomic bombs in Hiroshima and Nagasaki. What would people in the US think about the bombings? (アメリカが広島と長崎に原爆を投下して70年になります。アメリカの人たちは原爆投下に関してどのように思っているのでしょうか)歴史や日本に興味があるアメリカ人にこの質問をしたら、いろいろな答えが返ってくると思います。中学レベルの英語力しか持っていなかったら、単語力やリスニング力の観点から、このような内容を英語で理解することは不可能です。ある人が5分この内容に関して英語で話したものを、「全部分かりました」と言えるレベルの人は、かなりの英語力がある人です。これくらいの英語力があれば、英検の1級に合格してもいいくらいです。

「英語で身のある話ができるようになりたい」と思うのであれば、まずは英検の1級に合格することを考えるべきです。その後、会話に磨きをかけたいというのであれば、ドラマや映画などをみて、会話で使われる表現を覚えるのがいいと思います。読む力をつけたいというのであれば、英字新聞や本をばんばん読むのがいいと思います。


2015年8月20日木曜日

ニューヨークやロンドンに住んでいる日本人より英語ができるように

今の時代、インターネットがあれば、WCBS(ニューヨークのラジオ局)やBBC 5 LIve(イギリスのラジオ局)など、ニューヨークやロンドンで流れているものと同じものが、24時間無料で、自宅にいながらにして聞くことができます。

New York news や London news と検索すれば、無料で読めるものはいくらでもあります。

ニューヨークやロンドンに長く住んでいても、ほとんど英語ができない人はいます。英語圏の国に住んでいても、英語に接する機会がなかったら、英語ができるようになるはずはありません。海外の大都市であれば、かなり日本人が住んでいるので、英語をあまり使わなくても生活はできるのです。

ニューヨークやロンドンに何年も住んだ人が全て、英検の1級に合格するわけでもなく、Toeicで900点が取れるわけでもありません。

今の時代、やる気さえあれば、あまりお金をかけなくても、リスニング力やリーディング力は、日本にいながらにしていくらでも鍛えることができるのです。「ニューヨークやロンドンに住んでいる日本人より英語ができるようになる」という気持ちで普段から勉強していれば、相当英語ができるようになるはずです。





2015年8月16日日曜日

終戦記念日にアメリカ人を招待

昨日は終戦記念日でした。終戦記念日に合わせたわけではなく、連休中の土曜日で都合がよかったので、日本人とアメリカ人の友人を招待しました。招待したアメリカ人は2人で、佐野と姉妹都市の関係にあるペンシルバニア州ランカスターからATL(外国語指導助手)として派遣されました。

僕がニュージーランドの大学で勉強していた時、専攻が政治だったので、広島と長崎での原爆投下に関する論文を書いたことがあります。東京大空襲や原爆投下など、日本人としてアメリカに対する感情はありますが、昨日はもちろん政治的な話をするつもりはなく、楽しい一時でした。

僕は佐野市民として、招待した2人はランカスター市民としての草の根交流です。しかし70年前では、個人の家にアメリカ人を招待するということは考えられなかったと思います。この70年でだいぶ時代が変わったと感じました。これからも日米の草の根交流が増えることを願います。




2015年8月12日水曜日

どうして海外の大学に留学しないのか

最近新聞を読むと、英語教育に力を入れている大学の広告を目にします。英語教育に力を入れていることを訴えて、優秀な生徒を集めたい気持ちは分かりますが、本当に英語力をつけたいと思うのなら、英語圏の国の大学を目指すべきです。

僕が学んだニュージーランドのワイカト大学では、英語の勉強というより、どんな科目をとっても授業は英語で行われました。日本の高校を卒業したばかりの生徒が、いきなり海外の大学で学ぶことは不可能だと思います。日本の高校を卒業した後は、準備コースをとるなどして、大学に入学するために数年かかります。

授業は英語、図書館にある本の99%は英語、学生寮の友達と話すのも英語、論文を書くのも英語、テレビを見ても英語、ラジオを聞いても英語です。日本語を話すのは日本人の友達と話す時だけで、漢字だけではなく、ひらがなさえ忘れました。

英語圏の国の大学を卒業すれば、英語力もつくので、一石二鳥です。ニュージーランドなどの大学へ留学する日本人が増えることを望みます。


2015年8月9日日曜日

「先生」と呼ばれることを嫌った経済学者の青木昌彦氏

理論経済学者で米スタンフォード大学名誉教授の青木昌彦氏が、先月カリフォルニア州の病院で亡くなりました。青木氏は東大経済学部卒で、ハーバード大助教授、京大経済学部教授などを経て、スタンフォード大教授に就任しました。一時は日本人でノーベル経済学賞に最も近い経済学者と言われました。

7月18日の読売新聞には青木氏に関して、以下のように書いてあります。

京都大やスタンフォード大の教授を歴任し、すでに世界的な権威として知られていたが、経済産業研究所では「名前を呼ぶときは、お互い先生ではなく、『さん』にしましょう」と呼びかけ、若い研究者やスタッフと気さくに議論していたという。

僕はこれを読んで、これこそ本当の学者の姿だと思いました。「先生と呼びなさい」と愚かな教育をしている教師に、是非これを読んで見習ってほしいと思います。