2016年10月4日火曜日

通訳になりたい人へアドバイス

僕は30代の頃、よく企業で通訳をやりました。自動車、半導体、医薬品などの会社で通訳をやりました。通訳ができるようになったのも、20代の後半の時、通訳学校に通った経験があったからだと思います。この時の経験は今でも生きています。

現在は企業で通訳をやることはほとんどありませんが、自分の経験から通訳を目指している人にアドバイスです。

英検1級やTOEICで900点というのは、基礎的な学力として必須です。できれば、20歳前後でこれくらいの実力があるといいと思います。これくらいの実力がないと、通訳学校の授業について行くことができません。やはり通訳学校へ行って、通訳の技術を身につける必要があると思います。

20代の前半から通訳として活躍するのは、ほぼ不可能だと思います。20代前半は通訳学校に通って、みっちり勉強してください。仕事ができるようになるのは、20代後半になってからです。20代のうちに、Japan Newsを全部読んでも、知らない単語は10〜20くらいになればいいと思います。

企業へ通訳として行くと、昼休み中は仕事と全く関係のない話になることが多いので、何の話題になっても、ある程度理解できる幅広い知識が必要です。Japan Newsを読んであまりにも知らない単語が多いという状態だと実力不足で致命傷になります。

30代になったら、Japan Newsではなく、もっと専門的な雑誌や新聞を読む必要があると思います。多分30代になれば、自分に向いている分野が分かってくると思います。例えば、金融に興味のある人であれば、毎日日経新聞、Wall Street Journal、Financial Timesなどを読んで、より専門的な話の通訳もできるようになる必要があると思います。

金融・IT・医学・機械など、ありとあらゆる分野の専門的な通訳をすることは不可能です。30代になったら、ある程度自分の得意分野を選んでもいいと思います。「あの人は機械に強い」という評価をもらえば、通訳の仕事は入ってきます。


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