2011年12月28日水曜日

経費をあまりかけていません

自営業者とは言え、様々な経費がかかることは確かですが、授業料と経費に関して書いてみたいと思います。

私は以前ある住宅メーカーの工場見学会に参加したことがあります。佐野からその会社の工場へ行くのに観光バスを貸し切り、昼食も提供されましたが、参加費は無料でした。工場では火災や地震の実験などを見せていただき、いいものを作っているということはよくわかりました。このメーカーの平均的な坪単価は70万円と言われ、他のメーカーの人から、「坪70万は高すぎる」という話を聞きました。工場見学は大変有意義でしたが、70万円の内、営業経費にかける割合が高いだろうということは素人でもわかりました。

今月プライベートレッスンの問い合わせが4件ありました。その内、これまでに3人とすでに会って話をしました。話をした3人に共通して言えるのは、我が家での受講を希望されていることです。

我が家で90分のプライベートレッスンを受けた場合の料金は4000円で、1時間当たり2666円という計算になります。私には1歳と4歳の子どもがおり、35年の住宅ローンがあることを考えると、ある程度の授業料はいただきますが、以下の理由であまり経費がかからないので、授業料に上乗せする必要がありません。

1 他の従業員はいません。
私は自営業者で、この先従業員を雇う気は全くありません。

2 事務所を借りていません。
我が家で教える場合は、元々子ども部屋と考えていた部屋を使っています。

3 設備投資にあまりお金がかかりません。
英語講師として必要なものは、パソコン・ラジカセ・辞書・問題集などです。

4 宣伝にあまりお金をかけていません。
ちらしのコピー代・のぼりの製作費などはかかりました。

5 大手の学校の看板をしょっていません。
商標権にお金を払う必要がありません。

2011年12月13日火曜日

企業理念と不祥事


最近オリンパスと大王製紙の不祥事が明るみに出ました。

オリンパスは、「生活者として社会と融合し、価値観を共有しながら事業を通して新しい価値を提案し、人々の健康と幸せな生活を実現する」という理念を掲げています。

一方大王製紙は、「顧客に最も近く位置し、絶えず時代の要請を迅速・的確に捉え、着実で長期に安定した成長を持続するとともに、地球環境と調和した事業活動を展開し、株主・取引先・従業員・地域住民に信頼される総合製紙企業集団として、社会の生活・文化産業の発展に貢献します」という理念を掲げています。

このような立派な理念を掲げながら、過去の経営者が理念に基づき堅実な経営をしていたのなら、不祥事は起きなかったはずです。

「お客様の健康で快適な生活を実現する」という理念を掲げている大手のドラッグストアがあります。この会社の店舗では、健康食品とタバコを販売しています。この会社の理念とタバコを販売することは矛盾しているのではないかとこの会社に問い合わせたところ、担当者は「タバコががんの原因になることは承知しているが、顧客が必要としているものを販売する」と回答しました。

目先のことだけ考えれば、企業としてタバコを販売すれば、収益も増えるでしょう。しかし「タバコを吸って健康で快適な生活を実現したい」と考える人はいないはずです。

タバコを販売することは、法令違反ではありませんが、明らかにこの会社が掲げる理念に反しています。理念に反する行動をとると、どのようなことが起きるか、この会社の経営者は今回の不祥事から学ぶべきです。


2011年12月9日金曜日

親子で英検3級に合格

私が家庭教師として教えているKさん親子のことを書きたいと思います。

私がKさんのお宅にお邪魔するようになったのは、2010年の4月です。Kさんのお宅ではKYさん(お父さん)とKRさん(娘さん)が一緒に受講しています。KRさんは現在中学2年生で、KRさんが中学1年生になった時に教え始めました。

KRさんは小学生の時に「ノンノンKidsイングリッシュスクール」に通い始めたことがきっかけとなり、英語に興味を持つようになったようです。私が教え始めた時点で、英語の読み書きができたので、これまで順調に進んできました。

Kさんのお宅でも「これでわかる英文法 中学1〜3年」(文英堂)を使い始めましたが、最初の授業からKYさんも参加してくれました。これまで親子で勉強することにより、お互い励ましながら取り組んでいるように見えます。親子で共通の話題があるというのもいいことだと思います。

「これでわかる英文法」は1年ほどで終わり、「英検3級予想問題集」(旺文社)を使い始めました。現在もこの問題集を使って進めています。英検の3級は中学生向けなので、「これでわかる英文法」とだいぶ共通する問題が出ます。

Kさん親子は2011年度第2回の英検に挑戦し、2人とも3級に合格しました。私も講師としてやりがいを感じました。「これでわかる英文法」を使い始めて、約1年半後には3級に合格する力がついたことが証明されました。

2人そろって3級に受かったとは言え、3級の問題集を途中でやめるのではなく、最後までやるつもりです。この問題集が終わったら、準2級の問題集に入る予定です。「中学校を卒業するまでに準2級合格」という目標があります。「準2級に合格する力があれば、佐野市内の中学校で英語はトップクラスで、どこの高校入試の問題でも解けるはずだ」というのが私の持論です。

来年Kさん親子はそろって準2級に合格し、再来年KRさんは希望する高校に進学してくれるものと期待しています。

子どもに「英語を勉強しなさい」というより、親が子どもと一緒に英語を勉強することの方がずっと効果的だと思います。私が家庭教師として教える場合、ご家族が一緒に受けても、プライベートレッスンの料金をいただいています。親子で受講してみたいという方は、是非ご連絡ください。

2011年12月4日日曜日

小学校5〜6年生から英語

小学校5〜6年生から英語を始めることにどのような効果があるか書いてみたいと思います。

私は英語で歌ったり、踊ったりということはしないので、私が英語を教えられるのは小学校高学年からとしています。これくらいの子なら、「これでわかる英文法中学1〜3年」(文英堂)を使うことができます。

「これでわかる英文法」は全部で30項目あり、これをマスターすれば、中学レベルの文法事項を全てカバーすることになります。週1回90分の授業でも、1年でこの問題集を終わらせることができます。

現在栃女の2年生のKさんは、小学校6年生の時に家庭教師として英語を教え始めました。順調に進み、Kさんが中学校に入る前に、「これでわかる英文法」を終わらせることができたので、Kさんが中学生になってから、私が宿題の手伝いをする必要がありませんでした。その分英検の問題集に時間を割くことができました。Kさんが中学1年生の時には、英検の3級の問題集に取りかかっていたので、学校で習う内容は相当簡単だと感じたはずです。英検の3級に合格した後は、準2級の問題集に進み、準2級に合格しました。「中学を卒業するまでに英検の準2級合格」というのは、Kさんを教え始めた時からの目標だったので、これを達成することができました。これくらいの実力があれば、期末試験などでいい点を取ることができ、Kさんのお父さんによれば、Kさんが中学時代、女子では1番だったとのことです。

私がKさんに指導したのは英語だけですが、英検の準2級に合格する力があれば、栃女にも合格できる力があるということがよく分かりました。

Kさんを5年半教え、自分のやり方によくついてきてくれたと感謝しています。私を信頼してKさんを任せてくれたご両親にも感謝しています。


2011年11月29日火曜日

英語ができる子にするために

お子さんに英語ができるようになってほしいと願う母親はたくさんいるはずです。どのようにしたら、お子さんを英語好きにできるのか、書いてみたいと思います。

前回ブログに佐野商工会議所で2012年1月に始まる講座の案内を書きました。この講座では中学生用の問題集を使い、英文法の基礎を指導する予定です。私は何年も「これでわかる英文法 中学1〜3年」(文英堂)という問題集を使ってきました。

この問題集は中学生を対象に作ってある教材ですが、小学生から大人まで使えます。この問題集に書いてあることが使いこなせるようになれば、英語で自分の言いたいことが言えるようになり、メールを書く際にも役に立ちます。

1月に始まる講座にはどなたも参加できますが、主な対象者は子育て中の母親にしました。平日お子さんが幼稚園や小学校に通っている時間である午前10時から12時という設定にしました。

この講座では宿題を出す予定です。是非宿題はお子さんの見えるところでやってください。母親が英語を勉強している姿を見せれば、お子さんに「勉強しなさい」と言うよりずっと効果的だと思います。

「これでわかる英文法」に書いてあることがマスターできれば、中学生のお子さんに英語を教えることも可能です。私は小中学生も教えているので、矛盾したことを言うようですが、「英語はお母さんが教えるから、塾には行かなくてもいい」と言える母親が増えればいいと思います。

子ども相手の塾は市内にいくらでもあります。しかし大人向けの英文法の基礎クラスというのは、あまりないと思います。

英語が教えられるようになるということは、よく理解しているということです。教えられるようになって、力がついたと言えるのではないでしょうか。

母親のレベルが上がってくれば、英検の3級から準2級と上がっていくことも可能です。もし英検の準1級に受かる実力がつけば、お子さんが大学受験をするまで手伝ってあげることができます。

中学校の英語教師で準1級に受かる実力がある人は4人に1人で、高校の英語教師でも2人に1人だと言われています。これを考えると、もし準1級に受かれば、高校の英語教師と同等またはそれ以上の英語力をつけたことになります。

英語で書いてあるホームページがすらすら読めるようになったら、視野も広がります。そんな姿をお子さんが見たら、母親の株が上がることは間違いなしですね。


2011年11月16日水曜日

通訳の経験

私は4〜5年前までよく企業で通訳の仕事をしていました。この時の経験を書いてみたいと思います。

通訳者でも英語講師でも、英語を使うことは同じですが、大きな違いが2つあると思います。まず1番目はその場を仕切ることができるかどうかです。英語講師の場合、時間がくれば、「今日はこのへんで終わりにしましょう。お疲れさまでした」と言うことができますが、通訳者の場合はこうは言えません。会議が長引けば、最後までお付き合いしなければなりませんし、宴会にもお付き合いしなければならないこともありました。2番目に内容を理解しているかどうかです。英語講師の場合、内容は自分で決めることができ、予習もできます。もちろん自分が何を話しているのかもよく分かります。しかし通訳の場合、企業で話す内容は専門的なので、自分がよく理解しているとは限りません。極秘の資料は社外持ち出し禁止なので、専門的な内容であっても、事前にもらうことはできません。事前に通訳の内容の説明を聞きに行った時に、自分でメモをして予習することしかできません。

私は1998年に都内にある通訳者養成学校に通い始めました。この学校では通訳入門クラスから入り、その後会議・放送通訳というクラスに上がりました。このレベルのクラスになると、受講者でも英検の1級を持ち、実際に通訳として働いている人もいました。この学校では通訳の技能というより、英語の勉強の仕方を教えてもらい刺激になりました。

実際に企業で通訳をするようになって、どんなにレベルの高いクラスであっても、受講者の方が気が楽だということが分かりました。授業中に流されたものを聞き取れなければ、「分かりません」と言えばすみますが、実際の通訳の場面で、確かに分からないこともありますが、「分かりません」とは言わないようにしました。分からなければ聞き返すなり、担当者に説明を求めました。通訳という立場で企業に行って、「分かりません」を連発すると、通訳の依頼は来なくなるかもしれません。

学校で通訳の訓練を受ける場合と企業で通訳する場合の大きな違いは、緊張感だと思います。「自分の訳を待っている人がいて、早くしかも正しく伝えなくてはならない」というのがプレッシャーでした。特に金額の話が出てきた時は、「桁を間違えたら大変なことになる」と思いました。実際に自分が通訳をやっていたころ、「これだけの緊張感の中で英語を聞いたら、リスニング力がつくことは間違いない」と思いました。

私は授業で雑音が入っている教材も使います。工場だとうるさい機械が動いていても通訳しなければならないことがあります。「通訳しますから、機械のスイッチを切ってください」などど言えるはずがありません。日本語で話をしていて聞き取れないくらい音がうるさいのならしょうがありませんが、日本語が聞き取れるくらいなら、英語も聞き取れるはずです。教材に多少雑音が入っていたとしても、集中して聞けば聞き取れるレベルのものを、私は授業で使っています。

雑音がなくきれいな状態で録音されたものを教材として使っても、あまりリスニング力はつかないと思います。なぜインフルエンザの予防接種を受けるのか。ある程度ばい菌が入った教材を使った方が、リスニング力はつくのです。

通訳という立場で企業に行くと、機密情報も知ることになります。ある自動車会社で通訳をした時は、未発表の車を見ました。自動車に興味のある人が、自動車会社で通訳をやったら楽しいと思います。通訳をすると、一般の人は絶対に立ち入りできない場所にも入ります。最新の情報を耳にすることもあります。こう考えると、通訳の仕事は楽しいとも言えます。

通訳者を目指している方には申し訳ありませんが、通訳というのは格好いい仕事ではなく、地味な仕事です。通訳者が目立ってはいけないのです。1日8時間通訳をしたら、どれだけ疲れるか、やってみてください。でも日本にいながらにして、本当に英語力をつけたいのであれば、通訳者になって勉強を続けることが一番です。





2011年11月6日日曜日

受講者の感想

以前受講した方からのご感想をいただきました。

栃木女子高校 MKさん

家庭教師というのは、一人一人の希望にそってレッスンを進めることができるので、無駄な時間を過ごすということがありません。ちなみに私の場合は、問題集で基礎を固め、本場のラジオでリスニング力を高めています。栗原さんのレッスンを受けて本当によかったと感じています。

*MKさんは小学校6年生の時に指導を始め、中学へ入学する前に中学レベルの基礎の問題集を終わらせることができました。中学校へ入ると、英検の3級の問題集から準2級の問題集へと進みました。中学卒業前に準2級に合格し、栃女に入学しました。


お茶の水女子大学 RHさん

TOEICの短期特訓を受講しました。語彙・文法・リスニングなど細やかで分かりやすい解説で、940点取ることができました。この点数で就職活動も頑張りたいです。

*RHさんに指導したのはほんの数週間でしたが、元々実力があり、TOEICの問題集で余計な説明をする必要がなく、かなり早いスピードで進み、簡単に問題集を終わらせてしまったという印象です。まさか940点取るとは思っていなかったので、連絡があった時はこちらもびっくりしました。RHさんは英語を使う団体へ就職が決まったとのことです。