2015年5月24日日曜日

ランカスターから来る生徒受け入れ(5)

ランカスターからの生徒の受け入れは無事に終わり、そろそろ佐野市国際交流協会で反省会があると思います。

僕は英語講師ですが、我が家に来た女の子にはできるだけ日本語で接するように心がけました。「これを英語で言ったらどれだけ簡単に伝わるだろうか」とも思いましたが、手を動かすなりして伝えるようにしました。

今年佐野に来た中学生は、来日前に日本語の研修を受けてきたそうですが、我が家に来た女の子は、残念ながらあまり日本語を使おうという姿勢は感じられませんでした。

佐野市国際交流協会では受け入れ前、ホストファミリーを対象とした英会話講座(任意)を2回開催しました。僕も以前この講座の講師をつとめたことがあるのですが、常に違和感がありました。ランカスターで佐野の生徒を受け入れるホストファミリーが、日本語の講座を受けるわけではないのに、どうして佐野のホストファミリーは英会話の講座を受けるのでしょうか。

ホストファミリーのための英会話講座を開くより、「日本語が分からない人にどのように接するのか」という主旨の講座を開くべきです。このような講座があったら、僕も是非参加してみたかったと思います。

日本文化を体験するために、日本語の研修まで受けて来日する生徒に、英語で対応するのは失礼ではないかと今回思いました。ホストファミリーが英語で対応したら、生徒が日本語を学ぶ機会を奪っているようなものです。ランカスターには日本語を教えている中学校はないので、生徒がアメリカに戻ったら、日本語を使う機会はほとんどないと思います。日本語に接するのは一生に1週間だけかもしれません。今回来日した生徒の中で、もしかしたら将来日本語に目覚める生徒が出てくるかもしれません。もしそうなったら、僕も嬉しく思います。

送別会の際、日本語の歌を披露したランカスターの生徒がいましたが、ホストファミリーの判断は立派だと思います。

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